第二章 木の上の神様 二

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 翌日、雨は止んでいた。 窓の外を見ると、既に団子屋に人が並んでいた。 俺は慌てて着替えると、団子を買いに行く。  並んでいたのは、老人ばかりで、皆家族に頼まれて買いに来ていた。 時計を見ると、朝食までには時間がある。 「皆さん、いつもこんなに早いのですか?」 「早くないよ。日が出ている。もう遅いくらいだよ」  この団子屋は、朝日と同時に並ばないといけないらしい。 折角並んだので、柴田の分も購入しておこう。 しかし、店に入る前に、一人三箱までの張り紙が出ていた。
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