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「笹団子、三箱お願いします」
老人に混じって団子を買おうとすると、横の女性が俺を睨んだ。
「三箱で足りるのかい?」
そこの貼り紙を指さすと、女性が首を振っていた。
「笹団子三箱。草団子三箱。団子三箱……そんなふうに、三箱で購入する」
女性は、それぞれを三箱ずつ購入していた。
俺も見習うと、他の団子も三箱ずつ購入してみた。
「参考になりました」
俺が女性に頭を提げると、店員が困ったように笑っていた。
「本当は一人、合計三箱なんですけどね……」
それでも、団子は紙袋一杯に購入できた。
これならば、遠見の所にも持ってゆける。
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