第二章 木の上の神様 二

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「首吊りですか……」 「まあ、実際に首吊りはあったしね」  杉の板は、元々は呪いでもあったらしい。しかし、時代が変わり、願いになった。 「首吊りの森なのですか?」  そこで、何例かの首吊りを聞いた。 失恋で首吊りというのもあるらしい。 「この団子は、レンジで温めると柔らかくなるからね」  この団子屋も、昔は神社の前にあったらしい。 しかし、火事で引っ越ししていた。  試供品を食べてホテルに戻ると、丁度、朝食の時間になっていた。 柴田の姿を見つけたので、団子を見せる。 「ここの団子、有名らしい」
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