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君島の申請した特許と、啓一の開発はリンクしている。
これは、共同開発だったのかもしれない。
しかし、映っていた写真を見て、その考えを否定する。
君島は、啓一らしき人物を見つめていた。
その目は、愛しい者を見る目であった。
しかし、啓一は君島を見ていない。
「片思いか……?」
君島は、啓一に片思いしていた。
いいや、片思いという軽い物ではない気もする。
まるで、親が子供を見つめているようでもあった。
そこには色情ではない、愛情を感じる。
「氷花、行くよ」
柴田に声を掛けられて、俺はホテルの部屋を出た。
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