第二章 木の上の神様 二

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 電車に乗り込み、隣の駅で降りると、昨日と違い快晴になっていた。 快晴であると、森も清々しく見える。 しかも、神社には既に参拝客が多く来ていて、おみくじを引いていた。 昨日はタクシーで移動してしまったが、祠堂の工場は徒歩でも行ける。 徒歩で移動していると、ここは住宅地が多い事に気が付いた。 道も細く、トラックが二台すれ違うのは、きつい程でもあった。  ここで工場をしていては、騒音の問題もあるだろう。 工業団地は付近にあるので、本来は、そっちに引っ越しした方が良かったのではないのか。  工場の門に辿り着くと、門のコンクリートもかなり古いもので、僅かに傾いていた。 これでは、耐震問題で付近の住宅も怒るだろう。
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