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「古いでしょう。もうお化け屋敷のようですよ」
「昨日、停電の中で少し見学しました」
昨日は肝試しであった。
しかし、明るい状態だと又別物になっていた。
「停電の中で見学しましたか。まるで、肝試しですね。私は怖いので無理ですよ!」
啓一は、朗らかに笑っていた。
啓一は、確かに二枚目であるが、人懐っこい笑顔を持っていた。
「でも、誰が案内したのかな?皆帰ってしまっていたでしょう」
啓一は机に置いてあったメモで、俺達を帰らせた事を知ったらしい。
それは、悪い事をしたと思っていると、俺達が訪ねて来た。
啓一は、昨日、柴田が電話した再来訪の確認では、
俺たちは雨で来られなかったと思っていた。
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