第一章 木の上の神様

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 俺、氷花 護浩(しが まひろ)は、K商事の企画課に所属している、 ごく普通の会社員だ。 今日は、営業と一緒に地方都市へ出張で来ていた。  駅に到着するなり土砂降りになり、すぐに電車が止まってしまった。 現地に到着していたので良かったものの、これでは帰れないかもしれない。 さり気なく駅前を確認したが、コンビニが一軒あるのみで、正面は森になっていた。 こんな場所に取り残されたら、苦戦しそうだ。
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