第二章 木の上の神様 二

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 柴田の熱意を、啓一は笑顔で見ていた。  途中、お茶を貰ったが、運んで来た女性は昨日の女性では無かった。 「氷花さんが、キャベツをそのまま食べたと言ったら、妻が持ってきてくれましたよ」  いつ、妻に連絡していたのであろうか。 話の区切れ目で、啓一が外の軽自動車を見ていた、 自動車からは、幾つもの野菜が降ろされていた。  軽自動車の女性は、他の女性社員とも仲が良いようで、同じく野菜を渡していた。 「妻の仁美(ひとみ)です」  そこには、笑顔の可愛い女性が立っていた。 既に実家で農作業をしているとのことで、作業服を着ている。 でも、笑顔がとても可愛い。
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