第二十章 死の遊び 五

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 岩崎は汗をかいていたので、シャワーを浴びてくるという。 俺は、岩崎を見送ってから、遠見を見た。 「どうして、警官が里見を襲ったのでしょうか?」  それは、楽斗のせいなのだとは分かっている。 同僚を撃ち殺すなど、警官がやっていいことではない。 「B君にも派閥があってね。皆、個々の活動なのだけど、繋がりは多少ある」  黒服で里見を殺そうとした犯人は、葬儀社の者であった。 金で殺しを引き受けていて、これは里見の母親が原因であった。 里見の母親は、あちこちで息子の介護に疲れたと言っていたらしい。 それをB君は聞き、息子に死んで欲しいのかと問いていた。
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