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そこで、一旦、仕事の話から離れると、野菜サラダを食べ始める。
柴田は、駅弁を食べていた。
「美味い、このサラダ……」
これを商売にしたら、儲かるのではないのか。
「氷花は野菜が好きだよね」
「野菜は、かなり好きだけどさ。生だけが好きではない」
駅弁はコンパクトにまとまって、食べやすくなっているが、美味しさではイマイチ感がある。
しかも、栄養面では偏っている。
「駅弁か……」
俺も、電車通学をしていたので、時々、駅弁を買った事がある。
それが、百年も前からあるというもので、米の上に錦糸卵と、鶏肉だけしかなかった。
初めは馬鹿にしていたが、慣れてくると、そのシンプルな弁当が恋しくなる。
「今もあるのかな、あの駅弁」
今度、実家に帰ったら駅弁を買いに行ってみよう。
飯を食べ終わると、柴田は眠ってしまっていた。俺は、里見から貰った資料を読んでみた。
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