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楽斗の周囲は、死に彩られている。
俺は辺見から資料を貰うと、開発の続きを自分でしてしまった。
これで、試作品が作成できる。
川越は、途中、社長室に行っていたが、戻ってくるとかなり疲れていた。
「喜島が、これから慶松旅館に行くと言ってきかない。氷花君、どの部屋でもいいから、
予約してくれるかな?」
慶松旅館は、平日でも満室であった。急に宿泊が出来るとは思えない。
「それは、佐倉と話すためですね?」
「そうなんだよ。だから、一泊では済まないかもね」
こんな人騒がせな社長だったとは、知らなかった。
「佐倉が何なのかは、川越さんは知っていますよね?社長一人で大丈夫ですか?」
川越が、真顔になっていた。
川越も、弥勒というのは知っているのであろう。
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