188人が本棚に入れています
本棚に追加
「ロウソク?提灯?」
カーテンを少し開けると、傘を差した提灯を持った人影があった。
雨の中で、提灯の光が揺れている。この揺れは、電気では出せず火であった。
やっと懐中電灯を出すと、表の光は消えていた。
どこに行ったのかと、そっと他の窓から外を確認してみる。
まだ、周囲は暗く電気も復旧していない。
雨は激しいままで、まだ雷が近いと告げている。
「どこに行った?」
他の窓も確認しようかと、風呂に近寄ってみた。
すると、玄関の方からドアノブが回る音がしていた。
まさか、宍戸を家に案内していたので、鍵を掛けていなかったのであろうか。
慌てて、玄関に近寄ると、鍵は掛かっていた。
最初のコメントを投稿しよう!