188人が本棚に入れています
本棚に追加
「こんなに綺麗で、凛としている人が居るなんて知りませんでしたよ。
慶松店長の時もそうでした。こんなに優しい、いい人で、それに綺麗でかっこいい人が、
いるなんて知らなかった。俺は二人を愛しています」
愛しているなど、何の理由にもならない。俺は、岩崎の腕を掴もうとした。
「……ずっと、愛しています」
岩崎に頬を掴まれると、唇に何か冷たいものが当たっていた。
それが、岩崎の唇だと気付くのに、やや時間が掛かっていた。
更に、これがキスだと認識するのに、更に時間を要した。
「永遠に、愛しています。二人を守っていられて、俺は幸せでした」
そんな別れの言葉のような文句を、今、言わないで欲しい。
最初のコメントを投稿しよう!