第二十二章 遠い雷鳴 二

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「佐倉君は刃物を持って歩いていた。 岩崎君は、佐倉君と口論になっていたと、ファミレスの客が証言している」  刃物を持って、家の周囲を歩かれたくはない。 「そして、揉み合いになったので、ファミレスの店員が警察に電話を掛けようとした。 その時に、雷が落ちた」  楽斗が振り上げた刃物に、雷が通過していた。 そして、岩崎も巻き込んで燃えていた。  停電になり、電話が掛からなくなった。そして、家には、楽斗と岩崎がやって来た。 「幻だったのですか……」  慶松も、楽斗の存在を見ていた。宍戸も、孝弘も楽斗を見ている。
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