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「さてと、処理は信哉さんに任せて、病院に行きましょう」
川越に言われたが、立ち上がる事ができない。
俺は、岩崎が死んだとは認めたくないのだ。
ここで待っていれば、帰って来る気がしている。
「氷花君、しっかりして。氷花君を守った、岩崎君とちゃんとお別れしないと、
一生、後悔するよ」
そうか、岩崎は最後まで守ろうとしてくれた。
俺も、最後まで岩崎を信じていよう。
「はい」
立ち上がると、少し、眩暈がしていた。
慶松に支えられて庭に出ると、川越の車が停まっていた。
「私が運転するから、乗りなさい」
川越も、佐倉の件があるので、病院に呼ばれているらしい。
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