第二十二章 遠い雷鳴 二

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 そして、一週間後、岩崎の家族はトラックで来て。岩崎の荷物を引き揚げて行った。  空になった部屋を見ていると、御調が後ろに立っていた。 「御調?どうしたの?」  御調は、部屋のサイズを計っていた。 「俺の学部、こっちにあって、アパートを探そうかと迷っていたのですよ」  まさか、ここに住む気で来たのか。 俺が首を振っていると、御調は構わずに部屋を計り、メモしている。
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