第三章 木の上の神様 三

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「はい。帰ります!」  遠見に土産も持ってゆきたい。 俺は、立ち上がると走る様に廊下に出た。 エレベータに乗ろうとすると、一階から中々動かない。 仕方が無いので、階段を降りると、下の階のエレベータホールに入った。  企画課は、社長室の隣にあるので、社長用と呼ばれるエレベータになる。 階下に行けば、六基ある社員用のエレベータ使用できる。  来たエレベータに乗り込もうとすると、警報が鳴っていた。 規定では、この警報が鳴っている時は、エレベータに乗り込まないということになっている。 エレベータの中で、閉じ込められる可能性があるからだ。
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