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「え、階段で降りるの……」
ここは何階であったであろう。
階数を見てから、ため息を付いてしまった。
警報は止む様子はなく、あちこちで警備員が走っていた。
「走るか……」
階段を走って降りていると、膝が笑ってしまった。
こんなに、長く階段を降りたのは、初めてかもしれない。
一階に到着すると、思わず座り込みそうになった。
一階では、エレベータ付近から煙が出ていた。
エレベータの火災であるのかと、人混みを抜けて外に出た。
すると、警察や消防が道路を埋め尽くすかのように集まっていた。
自分の会社ながら、何があったのだろうと見上げてしまった。
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