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「まず祠堂工場を説明します」
俺は、説明しながら聡子に団子を渡した。他に、クッキーも渡しておく。
「この君島教授が不審なのだけど、その前に、氷花君は自殺の偽装を疑っているのか……」
何故、首吊りで、しかも、雷が落ちて焼死体であったのか。
それと、祠堂兄弟も気になっていた。
「はい。俺は、亡くなったのは、その後、この兄弟の援助を続けた、
父親の弟だと思っています」
自分達の援助を続けた叔父を、祠堂兄弟はあまり知らないと言っていた。
身寄りが無くなった今も、叔父とは殆ど交流がないという。
不思議に思うと、啓一が言っていた。
叔父にはトラブルがあって、素性を隠してしまったのだと。
隠れているので、無理に探さない事にしていたらしい。
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