第四章 木の上の神様 四

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 遠見と話し込んでいると、時間の経過が速かった。時計と見ると、三時間が経過していた。 「ありがとうございます。参考になりました」  遠見に礼を言って外に出ると、慶松が道に立っていた。 「氷花?今、迎えに来たのに……」 「うん。今、帰る所だったよ」  出張に行っていたので、二日ばかりは慶松と会っていなかった。 二日では、懐かしいとも思わないが、どこか帰ってきたなと安心する。
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