第四章 木の上の神様 四

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 俺は、ラーメン屋松吉の裏手にある、一軒家で慶松と同居している。 シェアハウスになっていて、俺は家賃を慶松に支払っていた。 他に同居人の岩崎がいて、岩崎は家賃を支払わない代わりに、 掃除などの家事を引き受けていてくれる。  食事の代金は、俺と慶松の折半になっていた。 「氷花が出張で、一人でいると、この家は静かで寂しかったよ」  俺が煩いということであろうか。 食事の最中だがテレビを付けると、又、K商事の爆破が放送されていた。 「明日もまだ、こんなかな?」   報道陣が待機しているのだろうか。 「まあ、まだ解決していないしね」  まだ、犯人が捕まっていなかった。
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