第四章 木の上の神様 四

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「……外回りが出来ないようだったら、金曜日は休みを取って、 信哉さんを実家に連れてゆこうかな」  テレビの報道陣は、会社の周囲にいた。 会社の中にはいないので、デスクワークをしてもいいが、営業一課と外回りの約束があった。 しかし、車の予約を確認すると、全て保留となってしまっていた。 携帯電話に、緊急連絡で、あれこれ連絡が来ている。 下手をすると、明日は自宅待機になりそうであった。  携帯電話をポケットに入れると、餃子を食べてみた。 「餃子のサンドイッチもいいよね」 「いいか?これでサンドイッチ?」  やはり、餃子は熱い方がおいしいだろうと、慶松が餃子を見つめていた。
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