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「氷花……実家もいいけどさ。俺は、週一はしたいよ」
慶松が真顔で言ってくるので、何を週一なのだと聞き返しそうになった。
しかし、慶松が俺に要求することは、そう多くない。
「慶松、どうして、そうしたがるの?一か月に一回でも俺は充分」
だいたい、結構、辛いのだ。
入れる方はいいのかもしれないが、受ける方は必死になる。
「目の前に好きな人がいるのに、手も出せない」
それは誤りで、結構、手は出している。
「あ、明日は自宅待機になった……」
警察の捜査で、一階を使用するなとの指示があったらしい。
携帯電話から目を逸らすと、慶松が爽やかな笑顔になっていた。
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