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人には秘密があっていいのだ。
でも、嫌がると、余計に慶松が責めてくるので、平然を装ってみた。
でも、全く平然ではなく、再び慶松に後ろから抱えられると、驚いて滑りそうになった。
「氷花、危ないから暴れない」
「慶松、シャワーは止めろって」
でも、シャワーと指とで、丁寧に解されてゆく。
だんだん、力が抜けてゆき、最後には慶松の膝の上に乗せられる感じで、
慶松をそこに受け入れてしまった。
「あ、いや……」
「……こんなに、すんなり入ったのは初めてだよ。わかる氷花、ここに一杯に入っているよ」
俺は、自分の手で確認してみて、全部入った事に驚いてしまった。
初めて、こんなに楽に受け入れたかと思う。
圧迫感はあるが、痛みがない。
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