写真(2)

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「現役の時? 年が合わないだろ。」 「そうか、二十代ならまだ産まれてません ね。他人の空似かな。」 浩大は遠い目になった。彼はふと理美が 剣道部の先輩とぶつかったと額を押さえて いたあの日を思い出した。 「先輩、理美が額に怪我したの覚えて ますか。」 「いや。そんなことあったか。」 「一年の春、階段で先輩と衝突したって 額を腫らしてたんですよ。」 「ああ、そのことか。俺はタックル 食らって胃が痛くてしょうがなかったよ。」 「理美は先輩の学ランの釦に突っ込んで、 相当痛かったみたいですね。」
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