第1章 甘い時間

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第1章 甘い時間

頬に当たる柔らかな毛質。 ふーふーという息遣いの合間に、ゴロゴロ喉を鳴らしている音がする。 カーテンの開かれた窓辺から零れる朝日の眩しさに目を細めた。 頬ずりされ、アメリカンショートヘアのキョウちゃんにキスを返す。 チュッ 「キョウちゃん、おはよ」 瞬間、禍禍しさに部屋中が満たされる。 …あれ? 大きな黒い羽根が背後に広がり、 「…あ、響夜さん」 どんどん小さくなった私の声。 「"あ"、じゃねぇ」 背中から抱き締めてくれている響夜さんが、ぎゅっと引き寄せる。
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