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「そ…そうなの?」
リリアンの両親は首都ボルンの隣村で道具屋を経営していて、時々王国からの依頼で村周辺でした入手出来ない鉱石などを扱う事もあるが…
今回に限ってはリリアンが手にしている伝説の杖絡みの用件なのは想像が付いた。
「ねぇ!マリーお願いがあるの!今日はマリーの家に泊めてくれない?」
真剣な表情でリリアンはマリーに頼み事をするが、全身ミリタリー色に包まれたリリアンだと一般人なら間違い無く《何か隠し事でもある?》と疑う所だが、
マリーの場合…物事を全てプラス方向に考える性格であり、先程のリリアンの要望も…
「あぁ!故郷に錦を飾るまで帰らないってのですね。リリアンは真面目さんですねぇ。」と…こうなるのだ。
こうして、リリアンはマリーの手引きで故郷の村へ帰還したのであった。
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