第1章 道具屋の娘

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リリアンは半年前にモンスターに拐われてしまった事があったのだ。 当時リリアンは魔法学校がある首都ボルンの隣村に両親と住む普通の女の子であった。 明くる日、山へ山菜取りに出掛けた矢先、オーク(豚の顔をした巨漢な怪物)に見つかりオークの住みかへ拉致られた。 拐われた理由は当然〇〇〇である。 要するにオークには牝がいないので子孫繁栄のアレだ。 詳しく話すと成人向けな話しになるので割愛するが、とうとう貞操の危機が訪れようとした時の事… 「止めろ!離せ!この小さいジョ〇ソン野郎〇!お前のディ〇クを近づけたらへし折ってやるからな!このふにゃふにゃポケットモンス〇ー!」 およそ女の子が発したとは思えない程のスラングである。 ちなみにジョン〇ンだのディ〇クだのポケットモンス〇ーだのは全て男性のアレだ。 「コイツ…元気ナ女ダナ…」 あまりの暴れっぷりにオークも引いている。 そんなリリアンがいよいよピンチに陥る時、オークの背後に見知らぬ男性が立っていた。 リリアンを拐ったオークが背後に気付き、何者かと振り返った矢先… キン…… 軽い金属音と共にオークの頭部と胴体は寸断され泣き別れになったいた。 「大丈夫かい?」 男が涼やかでシニカルな笑みを浮かべてリリアンを拘束していたロープをほどこうとするが… 「止めろ!離せ!近寄るな!ふにゃ〇ン野郎!」 一部始終ずっと目をつぶっていたので自分が助かった事を知らないリリアンだった。
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