第1話:最低な男との最悪な出会い

3/7
前へ
/26ページ
次へ
「ねぇ、夏菜子、今日部活ー?ウチら本屋いくけど」  美樹は振り向いて後方の席にいる、夏菜子に声をかける。 「ごめ~ん、今日は部活行くから、明日内容を教えてー!」  ざわつく教室の中、夏菜子の声はよく響く。帰ろうとする同級生たちの隙間から、夏菜子がこっちに手を合わせて謝っている姿が見えた。 「オッケー。じゃ、行きますか」 「うん」  美樹と春香はカバンを持って立ち上がり、学校を出た。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

98人が本棚に入れています
本棚に追加