夏が背中を押してくる

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何故だか毎年、誰もが夏に向けて気合いを入れる。 [夏までツルツル脱毛!] [夏まであと5キロ!]エステや雑誌はこぞって女を煽りだす。 「私はそんなの余裕ですけど」と言う顔をして、さりげに夏に向けた特集をチェックしてしまう女心。動物的には春が恋の季節なのかもしれないが、人間にとっての「春」は夏なのかもしれない。 [ひと夏の思い出] そんな言葉があるように、夏には人の背中をグイグイと押す不思議な力がある気がする。 花火大会、海、水着、バーベキュー...etc 夏には女だけで過ごすには、ちょっと寂しいイベントが満載だ。 素敵な彼氏と過ごせたなら、たとえ脱毛やダイエットがイマイチでも最高の夏になる。 夏に彼氏がいるかいないかは女にとって、大問題だ。 夏に彼氏と楽しくデートすると、自分が最高の女!勝ち組!と思えていつもの数倍テンションが上がる。 逆だと...悲しくて、情けなくなってしまう。 “モテない寂しい女”というレッテルを必要以上に自分自身にベッタリ貼り付けて、自信を無くしつつ、次のイベント「冬」に向け、せっせと努力するのだ。
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