あぁ、書店員はつらいよ

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雑誌出しが落ち着くと次は新刊コミックと新刊書籍(主に文芸書・文庫など)を売り場に出すために検品していく 時間的にだいたいこの頃が10:00開店になる 接客・レジ対応しつつ商品品だしを同時並行でこなしていく ここで自然とコミック班と書籍班に分かれる コミック班は1冊ずつシュリンカーというビニール包装するための梱包用機器に通していく ビニール包装→熱を加えて加工。という作業を機械1台でしてくれる優れものである この機械、とても便利なのだが熱を加えると縮む特殊なビニールで本を包むのである程度高温の熱量がいる なので、下手に触ると火傷をするのでこいつの扱いには注意が必要だ ガチャゴー、ガチャゴー・・・・・ シュリンクを1冊いっさつしていき出来あがったものから売り場に出すと 「スミマセン、○○っていうコミックが今日発売なんですけどまだ入ってきてないですか?」 お客様から声をかけられた ひぃ、キターーー! 人気新刊コミックが複数同時発売されると、よくあるお問い合わせ 書店側の品出しが追いつかず、とりあえず加工が終わっているものから先に出していくとこんな事がよくある 「まだ、加工していなくて売り場にだせないので確認して参ります。少々お待ち下さい」 営業スマイルでその場をのりきり、ダッシュでカウンター裏に設けているバックヤードへ逃げ込む 「○○って商品が今日入荷してるんだけど、探してー!お客様がお待ちです!!」 この号令を合図にバックヤードにいたコミック班全員が捜索にあたる
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