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確かに、誠が言う通り、とんでもない事に、いや事件になっていただろう
「まっ、済んだ事だし気にすんな」
誠が俺の背中を叩く
痛てぇよ
俺は、俺達は極々普通の高校生だった
「お?まだ居たのか」
ガチャリと音と共に、顧問である生徒指導教員のヤッチンこと、矢崎 耕大(やざき こうた)が入って来た
生徒指導教員でありながら、生徒からの人望の厚い教員である
30代前半で受け持ち教科は歴史、後は俺達の部活の顧問である
俺達の部活は、『何でも相談部』
学校内での困り事や揉め事など諸々、生徒からの相談請負をしている
先生には言えない、でも誰かに聞いて欲しい、そんな些細な事や、流石に先生に言った方が良いと言う事まで請負っている
そのため、顧問が生徒指導教員の矢崎先生なのだ
俺達だけでは、難しい事があるのも事実なわけで、そんな時には矢崎先生に言う事になっている
まぁ、学校側からも今の時代、ラインやSNS、教師の解らない場所で多感な年頃の青少年達は、色々な事件に巻き込まれる
特に学校側が気にしているのが、イジメだ
イジメによっての自殺を未然に防げなかったのか等、学校側の対応が問われる
そのため、俺達の部活は、一つ返事で校長からの許可が下りたのだ
まぁ、暇だが
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