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そうだ。 いつだったかのお祭りでは、下駄飛ばしをやったっけな。 12歳以下の子供だけを集めたそのイベントに 俺たちも、きょうだい揃って参加。 そして何を隠そう、優勝者は姉の理佳子。 しかもそれには、とんだエピソードも付いてきた。 子供たちが何かを飛ばして競うイベント自体は、 昔から時々催されたものではあったらしい。 だが、そもそも然程広くもない境内で下駄を飛ばそうなどと企画したのが 間違いだったのだろう。 いや、それとも、あの頃からウチの姉が怪物すぎたというべきか。 イベント開始当初は、人々の笑いに囲まれ、 賑やかに、和やかに始まったことは間違いなかった。 ところが、楽しく進んでいたイベントが 出番のきた姉の一投で、全てを静まり返らせた。
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