ストーカーゲーム

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ストーカーゲーム

仕事が終わり、薄暗い道を一人で歩いて帰っていた。誰かに見られてる気がした。それでも私は前を向いてしっかり歩いて帰る。私が外に出る度にそんな日常が続いていた。特に襲われることもなかったのでそのまま様子を見ていた。 私は洗濯物を干しながらいつものようにテレビを付けてニュースを見る。 『午後二時頃、こちらの公園にて子どもが砂場遊びしてたところ、猫の死体が見つかったようです。どうやら、土にかぶせられて生き埋めにされたとのことですが詳しいことがおわかり次第、ご報告とのことです』 その公園は自分が住んでいる場所から歩いてでも行ける場所にあった。 猫は死ぬ姿を見せることはないということは聞いたことがあるけど、さすがにこの死に方は他の者が手を出さないと無理よね……とニュースの続きを見ているとインターフォンが鳴り出す。 インターフォンに映る顔を見て、通話ボタンを押して声をかける。 「はい」 「宅配便でーす」 男性の声が外のインターフォンを通して聞こえてくる。私は玄関にある靴を少し整えてからよく使う靴を履いて玄関の外に出た。     
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