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それに反応するかのようにコメントが流れていく。さらに見ると一番下あたりにはこう書かれていた。なるほど、だから逮捕状か。しかしその逮捕状を大崎さんは破り捨てる。
「いいんですか?」
「いいも何も君から聞いたからね。しないという証拠を」
「えっ?」
「忘れたならもう一度流してあげるよ」
昨日、取ったスマホの録音が流れる。
「言っただろ?君の味方だって……まぁ、横にいる神田はどうか分からないけどよ?」
睨みつけながら彼女は言う。
「ナンパは逮捕ですよ?逮捕状破りの大崎さん」
「変な異名付けるな。それにしても奴は携帯やら何やらをいくつも持っていて特定できないんだよ。そうなればこちらも味方を増やした方がいいだろ?」
「だから私も信じてください。そして警察の中にも恐らく共犯者がいます。この逮捕状があるには……ですが、こちらは我々がなんとかします。それにあなたにも心強い味方が来るようです」
マウスをスクロールして画面を下に見せる。
『お前さ。プライバシーポリシーとか考えないの?』
『報道されてないだろ?もし偽物の人だったらよくね?だとしたら芸能人とかどうなんだよ?他の奴らと俺のやってることあまり変わらないだろ?』
『信者様ー、サイコーっす』
『だとしたら俺がこの娘の父でもか?』
『はぁ?それ、うけるんですけど。そろそろ、警察の人が向かってるんじゃないですかね』
父さん……?
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