ストーカーゲーム

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外にいた人は背が高く、若い人だった。制服姿が凛々しく見えてしまう。その手には大きな薄茶色のダンボールが入っていた。こんなの頼んでたかなと思い、差出人を見る。 「あの……印鑑かサイン欲しいんですけど……」 「あっ、すみません。ここですね」 私は近くにあったボールペンを手に取り、紙に自分の名前を書く。 「はい、ありがとうございます。失礼します」 その人はにこやかに微笑んでそう言って去ってしまった。 玄関を閉めた私はもう一度差出人を見る。そこには名前も住所も記されてなかった。 「中に爆弾があるとか……なんて推理小説でもあるわけじゃないし……」 小声でそう呟いた。爆発してもそのメリットが見つからない。そう心に思いつつ、ガムテープをハサミで上手く切り取り中を見る。そこには爆弾ではないが、予想外の物が入っていた。 「なんでこんなに下着?それにカラフルで……」 そう、そこに入ってたのはダンボールを埋め尽くすほどの下着だった。しかもサイズをよく見ると、自分の体に適していた。その中に白い封筒が入っていた。その白い封筒の中には紙があった。文面を見てみる。 『はじめまして。あなたを監視させてもらってもっと女の人らしくと思い、これを用意させてもらいました。 あなたを知り尽くす人より』 私はこの文面を見て、急に鳥肌が立った。でも、差出人を見てまさかと思い母親に電話をした。     
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