ストーカーゲーム

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『この場所ってあそこじゃね?』 『(削除)』 『何、場所教えてんだよ』 『手が滑った。まぁ、問題なくね?』 『この女、俺の会社にいたわ』 『ダウト!!』 『うるせぇよ。アホ』 そんな会話が弾む。気持ち悪くなってきた。私はトイレに行って嗚咽を起こした。時それぞれにして色んなIDがある。つまりたくさんの人に書かれているみたいだ。私はこんな状況でも気になって見てしまう。 『彼女のスリーサイズは……』 何よこれ。私のスリーサイズが記されていた。いや、他にも近くにたまたま同じサイズの人がいるかもしれないから落ち着こう。 『いいね。触りたくなったよ』 私は嗚咽しながらも体を隠すように抑える。 『触りたい奴はいけば?』 『住所分からねぇよ』 『(削除)』 『ありがとう。三時間放置サービスも感謝』 『これでお前らも共犯だな』 そこからはもう見れなかった。それでも最後に見た文章はつい最近である。 インターフォンが鳴り出す。やたらがやがやしてる。 『宮城結菜さーん』 それは男の声だった。二階の部屋の窓越しから外が見えた。四、五人の男性が集まっていた。近所の人が「何かしら?」というような顔で彼らを見ていた。彼らから怪しい雰囲気が見て分かった。 玄関閉めたっけ?     
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