ストーカーゲーム

どうやら、こちらは猫死体事件について考察が書かれていた。私の名前が書かれてなかった。

私はその日、睡眠薬をボトル一本の大量を飲んでしまった。口の中が気持ち悪いと感じないほど、早く眠れた。

気が付くと私は二階の部屋から窓を開けて心臓辺りに包丁を持って落ちようとしていた。下から声がかかる。

「ゆいちゃん、やめて。いい子だから」

近所のおじさん達の声がする。

「宮城さーん、おやめください……お前ら、ちゃんと広げてろよ」

大崎さんが声を張って私に声をかけてる。下には大きな布か分からないものを広げていた。
我に返った私は怖いって思い、涙を流した。

「ふぅー。我に返ったか。そのまま刃物を外に向けて上に伸ばしてから後ろに倒れ込んで下さい」

大崎さんは私にそう命令する。インターフォンが鳴り出す。私はそのままインターフォンを取る。

「話すだけなので扉開けてもらえませんか？」
「……はい」

私は扉を開ける。大崎さんはより一層眉間に皺を寄せしかめっ面を強化させていた。

「自殺したら負けですよ」

私は急に嫌気を感じ質問する。

「負けって……勝ち負けを決めるゲーム何ですか？」
「あなたや我々にはそうは思わないかも知れません。だが、あなたを狙う彼らにはそう思うかもしれません」
「はぁ……」