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「ですので勝ちましょう。私はあなたの味方です」
「無意識に死にそうになった私を止められなかったのにですか!?」
私は声を荒らげて言う。
「それに関してはごめんなさいとしか言えません。だが、これに免じて許して下さい」
彼はそう言って『逮捕状』を見せる。そこには私の名前が書かれてあった。
「私を逮捕するのですか?なぜです?」
「いえ、違います。でもその前にこちらを見てください。神田ー!!」
大きな声で名前を呼ぶと、ノートパソコンを抱えて警察制服を着た女性が現れる。
「はい、こちらです」
私に見せるように差し出してきた。画面には昨日の掲示板が示されていた。「失礼します」と言ってリモコンを取り、ニュース番組を付ける大崎さん。
『……こちらの公園で以前砂場で遊んでた子どもが猫の死体を掘り出したという事件がありましたが、そこから少し先にまた猫の死体があったようです。そして一列に十匹以上が並んであったとのことです』
そうニュースで報道されていた。掲示板では……。
『宮城結菜っていう奴が猫死体事件の犯人だよ』
また住所を書かれたようだ。
『(削除)』
『住所は例のトピック作ってたあそこか』
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