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初めて話していて気が楽な相手だった。友人として好きだった。それなのに突然引っ越して連絡もなくて……あの頃の気持ちを思い出して、思わず声をかけていた。
「…… 永野くん、せっかくだからうちでケーキ食べてかない?」
「え?いいよいいよ、家族で誕生日祝うんだろ?」
迷惑には思っていないようで、本当に申し訳なく思っているのだろうか。
「母さんも久しぶりに永野くんに会ったら嬉しいと思うし… 無理ならいいけど」
そう僕が言うと彼はすぐに
「じゃあ行こうかな」
と笑顔で答えた。
その後もさらに真剣にケーキを一緒に悩んでくれ、結局悩んでいた3つのホールケーキを買ってしまった。
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