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「まあ、昔はもっとうるさかったけど、今は僕の話も聞いてくれるしいい母さんだよ」
そう言い彼の方へと近づくと、彼は僅かに後ずさった。
「…橘、お前…どうしたんだよ……」
「僕はどうもしてないよ?昔から変わってないと思うんだけどな…?
永野くんも言ってたでしょ?僕はこれって決めたら譲らないから、この〝今の家族〟が僕の望んでたものだってこの前気づいたんだ」
昔から欲しかった家族の形が、理想の家族は今僕の目の前にいる。
「でね、今日君に会って、やっぱり途中で諦めるのはよくないなって思ったよ。
諦めたらそこで試合終了だって少年漫画で読んだね、はは。
だから やっぱり、君にもわかって欲しくて、僕のこと
僕ってさ、欲しいって決めたら何があっても手に入れたいんだよね」
そう君が言ってくれたでしょ?
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