出会い

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出会い

私は鬼塚 亜湖(おにづか あこ)志野(しの)高校2年生だ。 まあ、それなりに楽しい学校生活を送っている。 ただ、 あんまり体が強くないから、体育はいつも見学で それがつまらない。 だけど、友達は沢山いるから、それが救いだけど。 身長はそんなに高くなくて156㎝。 気にしているところは、つり目。 ちょっとキツく見られてないか心配なんだよね。 好きな食べ物は、コロッケ。 嫌いな食べ物はあんまりないかな… それから、今、ハマってるのはアイドルグループの3人組のアルファ。 その中でも、金髪で長身の霧くんのファン グループの中で1番歌が上手いんだ。 あと、嫌なのは暗い所。 恐怖症とまではいかないけれど、苦手… まあ、でも周りには「動じないね」と言われるくらい神経図太いかも。 「亜湖ー!聞いた?」 親友の山根 絢香(やまね あやか)が教室に滑り込んで来るなり、私の机に勢いよく手を置いた。 「転校生、うちのクラスらしいよ!」 「ホントに!?楽しみだね」 「しかも、男子だって!でもなぁ…」 「なになにっ」 うな垂れる絢香に私は顔を近づけた。 「まあ、大体亜湖に目がいっちゃうんだよねぇ…男子は」 「は?何言ってんの」 絢香は大きくため息をつく。 「だって、亜湖は綺麗だもん」 「…あのねぇ、私のコンプレックス知ってるでしょ?」 私は自分の目を指差した。 ホントにいやなんだもん… 「そんなコンプレックス、他の人はどうなんのって話だよ。大きな目、長い睫毛!逆に羨ましいわ!」 「私は絢香の顔の方が可愛くて好きだよ?」
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