神様

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神様

次の日。 すっかり熱も下がり、体のダルさも無くなっていて、気持ち良く目が覚めた。 お母さんは「もう1日ゆっくりしたら?」と言ったけれど、私は学校に行く事にした。 「学校で、調子悪くなったらすぐに連絡しなさいよ」 「分かってる!行ってきます」 朝食を食べて、学校の用意を済ませると、私は玄関の扉を開ける。 すると、隣の部屋の扉も開き、中から朝木くんが出てきた。 「「あ…」」 お互いに驚いて、苦々しく笑う。 「朝木くん、おはよう」 「鬼塚さんも、おはよう。体の調子はどう?」 「もう熱も下がって元気なんだ。ありがとね」 私たちは、一緒にエレベーターに乗った。 勿論、ストラスも一緒に。 エレベーターで私と朝木くんだけになった途端、 ストラスは朝木くんにも見えるように急に姿を現した。 「うわっ!」 「おはよう、天音」 急に姿を現したストラスに驚いて、朝木くんは大きな声を上げた。 ストラスはその朝木くんの様子に唇の端を上げて、嬉しそうに微笑む。 まるで、いじめっ子のようだ。 「そうだ、悪魔がいたんだった。朝からテンション下がる…」 朝木くんはストラスを皮肉を込めてそう言ったけれど、ストラスはますます嬉しそうに目を細める。 「悪魔としてそう言う風に言われるのは嬉しいねぇ」 「早くこの状況をなんとかして地獄に帰らないの?」
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