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それから、俺は茉莉花の言いなりにされた。
俺は加齢も重なって一気に心身ともに弱まり、1年もしないうちに倒れてしまった。
病室では新しいマネージャーと茉莉花が交代で看病していた。
誰にも相談できない。
そんな恐怖と闘って、闘い続けて数年後。
俺が仕事から帰った時、茉莉花が泣きながら迎えていた。
俺「茉莉花?」
その時、茉莉花が包丁を構えた。
俺「何をする気だ!」
茉莉花「失敗したのよ、計画が。」
ハッとした俺は茉莉花を振り切って真理亜の部屋へ走った。
嫌な予感は的中した。
真理亜は自殺したのだ。
遺書らしきメモがあって、そこには茉莉花の素性や俺の受け続けた苦しみ、そして自分の人生が茉莉花そのもののために作られたことによる絶望が記されてあった。
俺「じゃあ、もし真理亜の自殺が世間に知られたら…?」
茉莉花「そうよ、そうなったら私が叩かれちゃうわ!」
その時、茉莉花が包丁片手に俺に襲いかかった。
俺と茉莉花はもみ合った末、相討ちになった。
あぁ、俺死ぬんかと思った。
けど逆に考えたら、これであの苦しみから解放される。
そう思った。
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