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が。
何故か俺は生きていた。
どうやら俺は、急所を外れていたようだった。
茉莉花は死んでいた。
そして、俺からの証言などから、茉莉花は真理亜の自殺に絶望して無理心中を図ったことにされた。
こうして俺は、茉莉花の保険金で何とかしながらゆっくり休み、全てが落ち着いたために仕事に復帰した。
そして、俺は前のマネージャーと付き合うようになった。
が。
結婚までには至れなかった。
つまり、たまに悪夢で思い出すのだ。
娘の自殺に絶望した妻が、俺を道連れに襲いかかる悪夢を。
だから俺は、二度と結婚を考えたくない。
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