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あんなカタチで想いを告げなきゃ良かった。
宮田は冗談だと思ってるだろうし、気にもとめてないはず。
その証拠に、宮田は何も答えちゃくれなかった。酷く驚いて、固まって、大きく溜息をついただけだった。
その後の、眉間のシワは私を拒否する意味なんだと思った。
だから「酔ってるみたい」と。
「33にもなって好きですなんて重いよねー。あははは」と。
「ごめん、忘れて」と。
吐き出して粉々になった気持ちをせっせと拾い集めて引き出しの奥にしまって、
あの日から宮田に背を向けて過ごしていた。
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