第四章 作戦会議

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 ブツブツ呟きながら、とりったーのとあるユーザーのアカウント画面を開いた。アカウント名は『Nezu』とある。フォロワーの数はなんと10万人を越えていて、かなりの有名人だ。  プロフィールには「イラスト、動画制作、CGを手掛けるマルチクリエイターとして活動中」と書かれていて、これってもしや……。  そこで根津がスッ……と自分のスマホ画面を俺らに見せた。 『その『Nezu』って人、俺ですね』 「嘘でしょ!?!? ネットじゃ超有名人じゃん!!!」  咲夜が椅子からひっくり返りそうになっていた。うるせえ。 「イラストだけじゃなくて、色々手広くやってんだな」  俺はこの『Nezu』という人は知らなかったので、自分のスマホでも調べてみる。 「あ、俺この動画見たことある……これも、これもだ……! クオリティもすごいけど数がはんぱじゃねえ……!!」  根津が普段やっていることは、自分で漫画やイラストを描いて発表するのではない。誰かから頼まれてライトノベルの挿絵を手掛けたり、「歌ってみた」や音楽を配信している人たちのMV動画を担当したり、そういった請け負い仕事っぽいものばかりだ。  しかも、今まで気が付かなかっただけで、俺が以前動画サイトで見たことのある人気の曲や動画に多く関わっている。     
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