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第三章 文化祭は脚本バトル
咲夜との屋上での一件があった日、俺はどっと疲れたような気分だった。
(もーマジで最悪だったわ……)
そのまま一人ですごすごと下校。学校から歩いて十五分の自宅へ直行。帰宅。
この時間帯は家には誰もいない。自分の部屋に入ってベッドに鞄を放り投げ、制服を脱ぐ、ダサいジャージに着替える、あとおやつを用意。更に漫画雑誌も用意。
(こういう日は気分転換するに限るね)
ベッドに寝っ転がって分厚い漫画雑誌を熟読し始める。ジャンルはもちろん少女漫画、学園が舞台の。
この雑誌にはずっと前から追っている人気作が連載されていて、続きが気になりすぎて単行本が発売になるまで待てなくなり、毎月発売される雑誌のほうを読むようになった。
「はあ~~~あーーーー……んふふふ」
誰もいないことをいいことに、気持ち悪い独り言と共にニヤニヤしながら読み進める。
(今月も作画綺麗だし面白え~このページとか切り取って飾っておきたいくらい……可愛すぎる)
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