第三章 文化祭は脚本バトル

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「日織ちゃんかっこいい~~!! 私にも今度やってほしい……!!」 「ていうか氷河ずるいんですけど!! そこ代わって!!」  にわかに色めき立つ女子ども。  一方咲夜に詰め寄られた俺はというと、心の中で歯ぎしりしまくっていた。  なんでかというと。 (『君のことでさえ、俺は今すぐにでも虜にできるよ』って、その台詞書いたの咲夜じゃなくて俺だから!!! 『こいしず』の作者は俺!!! 勝手にいいとこだけ横取りすんな!!!)  ほんとこいつ腹立つ。クラスのみんなの前だから顔には出さないけど。  そんなこんなで、俺と咲夜の脚本バトルが勃発してしまうことになったのだった。
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