170620「愛を込めて小指とさよなら」23

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170620「愛を込めて小指とさよなら」23

 玄関の扉を開くと、沓脱ぎに小包が落ちていた。ポストから押し込まれたらしい。 「なんだこれ?」  拾い上げるとプンと鉄の香りがした。と、直後携帯が鳴った。 「もしもし」 『ねえ、知ってる? 遊女は惚れた客に自分の指を送ってたんだって。愛を込めて小指とさよならしてたの」
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